金貸しになるにはどんな資格がいる?

従来は金貸しを開業するには資格保有者は必要ありませんでしたが、ヤミ金業者などの被害が増えたことなどを受けて、2010年の貸金業法の改正によって、金貸しは営業所ごとに貸金業務取扱主任者を配置しなければならないことになっています。営業者ごとに、業務に従事する人が50名につき1名以上の割合で配置しなければいけません。この資格保有者は営業所で、雇用人や従業員に対して法令を遵守し、健全な貸金業務を適正に実行できるように助言したり、指導したりすることを職務とします。これは国家資格で、開業してから2週間以内にこの資格者を配置しないと、法令違反として100万円以下の罰金刑を課せられることになり、改善しない場合には業務停止命令などの処分を受けることになります。貸金業そのものは、都道府県庁に登録申請することによって開業は可能ですが、もし金貸しとして開業したいのであれば自分が貸金業務取扱主任者の資格を取得することから始めましょう。

資格試験の概要

貸金業務取扱主任者の資格試験は、受験資格は特になく、学歴や年齢、性別などの制限はありません。試験を実施する主体は日本貸金業協会です。多くの国家資格と同様、年に1回しか試験機会がありません。願書はおおよそ7月の上旬から9月まで受け付けて、11月下旬に試験が実施されます。120分の筆記試験で、マークシート方式です。全50問の4択式ですが試験時間は2時間設けられています。ひっかけ問題が多く、ミスを誘うように設問が作られています。出題される範囲は事前に決まっていて、かなり広いですが、貸金業法関連の法令全般、出資法、利息制限法が主体です。この他、貸金業者の総合的な監督指針、貸金業のガイドライン、自主規制基本規則、民法や商法、会社法、保険法など多岐にわたります。難易度としては、しっかりと準備していれば大丈夫というレベルですが、合格率はそれほど高くありません。おおよそ30%前後で推移しており、4択だからといって甘く見ていると不合格になりますので、きちんと準備しましょう。

勉強の仕方

貸金業務取扱主任者の試験の勉強は、たとえば出版社から販売されている予想問題集などを解くという方法がありますが、これだけでは対策としては不十分と言われています。TACや大原専門学校などで専門の講座が開設されていますので、できればこういった学校に通うほうが良いでしょう。自力だけで合格するのは困難で、多くの合格者は専門の学校に通って勉強したと口コミ情報で語っています。貸金業者で働いている経験があり、ある程度の知識があるなら、対策問題集だけでも合格できる可能性はあります。覚える内容が多いので、コツコツと勉強しておきましょう。

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